温かいファンに支えられる
九州エリアの代表的
イタリア車プロショップ
カーショップトリミ
住 所 | 佐賀県三養基郡みやき町蓑原5758-1 |
TEL |
0942-85-8595
|
営業時間 | 9:30~19:00(平日) 10:00~19:00(日祭日) |
休業日 | 火曜・水曜 |
公式HP | https://torimi.net |
九州エリアを代表する、老舗ラテンプロショップ「カーショップトリミ」。現在の店舗は2020年6月に移転したロケーションで、広々とスケールアップされている。
来店数が増えて手狭になったこともあるのだが、最新の4輪アライメントテスターを導入のうえ車両データを「見える化」して、お客さんとお店がお互いに納得・満足できるセットアップや整備をできるようにしたかったという。またリフトの台数も増やして、作業効率を向上させるのも移転の目的だった。
お酒も大好きな鳥實代表。店舗の雰囲気作りにもこだわっていて、「居心地のいいBARのように、時間を忘れて過ごしてもらいたいんです。だからちょっと薄暗い照明で、落ち着いてリラックスできるような空間にしています。好きなクルマとパーツに囲まれて、ゆったりと過ごせたら、最高だと思うんですよ」と語る。
カーショップやディーラーのショールームというと、普通はガラス張りで中が見えて入りやすい雰囲気を狙うのがセオリーだが、ここはまったく逆の発想。 「お店の中に入って、みんなギャップに驚くんです。その反応を見て楽しんでいます」(鳥實さん)
最近はクチコミやメディア、SNSなどの影響で、新しいお客さんも増えている。どうしても他の作業が立て込んでいたりすると、順番待ちが長くなってしまうこともあるそうだが、ラテン車乗りなら、寛容な気持ちで受け入れよう。
あらためて鳥實代表のルーツを聞いてみると、某ディーラーの整備士だったころ、たまたま「アウトビアンキA112アバルト」のオーナーに出会い、横に乗せてもらって衝撃を受けた。「すごいいい音がしてて、速さはぜんぜん国産チューニングカーに及ばないけど、人馬一体感がすごくて。絶対これ楽しそう!」と目が覚めた。
いつも整備している国産車からは、作り手の魂が感じないのだ。それに対してイタリア車は全然違った。ほどなくして初めて所有したイタリア車が1967年式のFIAT500。鳥實代表の原点だ。ご自身の1歳下という相棒に「まだまだ頑張ろうぜ!」と励まし合いながらここまで歩んできた。
はじめは鳥實家の自宅一部を「ガレージショップ」のような形で開業したというが、応援してくれる仲間も増え、本格的な店舗を構える運びとなった。
とはいえ、当時はイタリア車の情報も少なく、部品を調達するにも困難の連続。知り合いのツテをたどっては、部品を譲ってもらったり、入手するルートを教えてもらったり、まさに手探りのスタート。 国産車も取り扱っていたけど、次第に1台ずつイタリア車が増えて、気がついたら専門店になっていたという。
2023年からスタートした九州トリコフェスティバルの発起人を務めたり、ツーリングやミーティングを主催したり、すっかり九州イタリア車業界の「顔」にもなっている鳥實さん。おおらかなキャラクターを慕って、老若男女のイタリア車ファンがカーショップトリミに訪れる。
クルマの購入からパーツ販売、整備・メンテナンス、またオールドチンクの知識も豊富なので、ぜひ訪れてみよう!
また今後の電動化を見据えて、九州の「ハブカーポート」を目指すビジョンもあるそうだ。
「この鳥栖市近隣というエリアは、九州内を縦横につなぐ高速道路がクロスするジャンクションなんです。つまり、ここを拠点に東西南北どこへでも移動できる。そんな立地の良さを生かして、充電スポットだけでなく、そのチャージ時間をカフェでくつろいだり、プライベート試写室で映画を楽しんだり、ワークスペースとしてパソコンでお仕事できたりとか。そんな場所も提供できたらいいな、なんて夢はありますね」
果てなき夢が広がっていく!