【アバルトマガジン】HALスプリングと共同開発のコンフォートサスキット!【STILE】

アバルトマガジン

快適な乗り味を追求する貴方には“ソフト君”がおすすめ!

スティーレがかねてから開発していた、超快適な乗り味が自慢の車高調、通称「ソフト君」。いよいよ完成間近となっているそうです! 「アバルトマガジンvol.1」でも詳しく紹介していますので、チェックせよ!

Stile × HALスプリングサスペンションキット ¥272,800

適合:FIAT500、ABARTH500/595/695

車高調整式サスペンションで車高を設定する際、基本的には前後同じくらいのダウン幅とするのが一般的だが、アバルト595では、リヤが高くなりすぎる傾向があるため、少しだけリヤのダウン幅を大きくする。また、タイヤサイズによっても推奨される車高は異なり、写真のように16インチタイヤを装着している車両では、やや低めにセットアップする(17インチはもう少し高くなる)

「ストリートでの走りを最優先しました。むしろサーキットに行かない人向けです」(上松社長)というユニークな着眼点から生まれた「Stile × HALスプリングサスペンションキット」

ストリートメインながら車高調整タイプにしたのは、ダンパー容量を確保しながら全長調整式ならばストロークを大きく取れるからだ。

乗り心地については、突き上げ感の強いノーマルの特性を改善すべく、フロントおよびリヤスプリングのストローク、前後スプリングのバネレートのバランスなどを「HALスプリング」と共同開発。単筒式・全長調整式の大容量ダンパーと組み合わせてロングストローク化を実現。

リヤの突き上げについては、ノーマルスプリングのプリロードの高さが反発力の原因のひとつと考え、リバウンド時にスプリングが脱落しないギリギリのプリロードとなるように、スプリングの長さを決めた。バネレートは2・5㎏/㎜だ。そして、車高調整式の場合、車高の変化によってダンパーストロークの有効領域が変わるため、ダンパーを全長調整式としてセッティングの自由度を高めている。

フロントはストロークを確保し、なおかつバネレートを小さくするために、巻き数の多い直巻スプリングを採用している。フロントのストロークが大きくなると、リヤの接地性や安定性にも影響し、とくにショートホイールベースのアバルトでは、フロントサスの変更で後席の乗り心地が変化することもあるくらい、フロントサスのセッティングは重要なのだ。

徹底的に乗り心地にこだわったスティーレの「ソフト君」、お店に行けばいつでも試乗させてもらえる。ぜひ一度、体感してみるといいだろう。

フロントは全長調整式/正立式ダンパーに直巻スプリングを組み合わせている。キットには専用のフロント用スタビリンクも付属する

リヤはノーマルの構造に合わせて、直径の大きいスプリングを別体に配置。大容量のダンパーはトレーリングアームの上側に装着される

減衰力調整は、フロント(写真右)はダイヤルレンチを差し込んで回転させることで行う。リヤはメガネ状ブラケットの付け根部分にダイヤルがあるので、手動で回すことができる

フロントダンパーにはバンプラバーが組み込まれる。ただし、セッティングとしてはバンプタッチを積極的に利用するより、バンプストッパーとしての意味合いが強い

全長調整式のため、下段にセットするとダンパーの先端がシェルケースの外側になる。この状態でも機能するよう、オフセットして装着される

リヤスプリングは直径の大きい直巻タイプ。ストロークを確保しながらバネレートはフロントと同じ2.5㎏/㎜。専用の車高調整アダプターが付属する

フロントダンパーは、車体に取り付けるときに角度を調整することができる。これによりキャンバー角を付けられるのだ。ストラット固定ボルトも専用の強化タイプが付属している