OZのバックボーンをあらためて勉強しよう!
1971年に2人の男性によってスタートしたOZ。社名の由来は、「シルヴァーノ・オゼッラドーレ氏」と「ピエトロ・ゼン氏」、2人のイニシャルから取ったものだ。イタリア・ヴェネチアの近く、ロッサーノ・ヴェーネトで誕生した。
まずはMINIのアフターマーケット用ホイール開発から始まった。1984年にレーシングディビジョンを設立、1985年にはアルファロメオで、モータースポーツのトップカテゴリー「Formula1」に参入。ラリーの最高峰「WRC(世界ラリー選手権)」でも1988年から参加し、多くのチャンピオンマシンの足元にOZのホイールが選ばれるなど、輝かしい実績を残してきた。
1998年に、OZにとって重要なマーケットであるドイツのISO取得(ドイツ技術検査協会TUV)。イタリアの企業で、全体の製造サイクルにおいて認定を取得したのはOZが初めてだという。
また“ムダ”をなくす、「リーンプロダクションシステム」を取り入れたことで、需要と供給をフレキシブルにバランスさせることが可能となった。
2006年には、OZ創業35周年を記念して、イタリア本社内にホイールミュージアムを作り、2021年には、ついに50周年を迎えた。
もちろんフィアット、アバルトとの繋がりも強固で、アフターマーケットのシーンでもレースのフィールドでも切っても切り離せない関係にある。かつてはアウトビアンキA112アバルトのアフター用ホイールも作っていたことがあるし、近年では「トロフェオアバルト」という現地のワンメイクシリーズにホイールを供給。アバルト124スパイダーのレーシングカーや「アバルト695ビポスト」に純正装着もされたことでも知られる。
PCD98/4ホールという変わったスペックを持つチンクエチェントだが、当然OZのホイールラインアップには、その仕様に適合するモデルが豊富に用意されている。2022年には、OZジャパン独自の企画として、エンケイが製造するラリーレーシングの16インチモデルがリリースされるなど、ますますフィアット&アバルトファンにとっては重要な存在となっているのがOZホイールだ。
<OZ JAPAN> https://www.ozracing.com/jp/